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インタビュー 「太田 ヨッシー 宜孝!」

ヒダ・タカヤマ 遊びで人を繋ぐ「アソビト」

今回は今までで一番のビッグネーム、プロスノーボーダーの太田 ヨッシー 宜孝のインタビューです。

35才以上のスノーボーダーで知らない人はいないであろう、独特のフロウな滑りをする超かっこいいスノーボーダーです。

そのヨッシーさんが飛騨高山でブランドを立ち上げるという噂を聞きつけて、詳しく根掘り葉堀り聞いてきました。

スノーボーダー、外で遊ぶのが好きな人、ぜひ見てください。

あと、「好きな事して飯を食う」のが目標の人もぜひ見てください。

それでは インタビュースタート!







アソビト 自己紹介お願い致します。

太田宜孝(おおたよしたか、以下ヨッシー) 自己紹介、、太田宜孝、、、普段自己紹介とかした事ないから、、、

アソビト 笑。肩書きはなんですか?

ヨッシー 肩書きは株式会社太田商会 代表取締役です。

アソビト もともとは京都の出身ですよね?

ヨッシー そうです。大阪の履正社という高校に剣道の推薦で入って、その入学する前の冬に、スノーボード初めてやったんですよね。それが面白くて、これやりたいって思って。入学してすぐに学校やめて、冬までバイトして。その冬に数河高原にインストラクターで籠ったんです。それが15才の時です。

アソビト 高一でドロップアウトして、15才で雪山にドロップインしたんですね。スノーボード歴、長いですね。
太田宜考

ヨッシー 30年近くになります。

アソビト スノーボード創世記ですよね?ビンディングのビス自分で穴あけて、、、

ヨッシー そうそう。まだスノーボードがゲレンデで嫌がられていた時代。

アソビト ドラム缶当て込んだり、、、

ヨッシー 車当て込んだり。笑

アソビト 16才からガチでスノーボード初めて、プロに上がったのはいつぐらいなんですか?

ヨッシー 22才から金銭契約をして23才の頃からスノーボード1本で生活していました。プロ資格を取ったのは25才の頃ですね。

アソビト 資格じゃない、本当のプロですね。そこからスノーボード一本で今まで生活してきたと、、、。出来るんですね、そういう生き方。

ヨッシー 思い通りに滑ることが目標でした。ただ、もう晩年になってくるとそれだけじゃ駄目なので、色々やりましたね。今はもうプロかって言われるとそうじゃない。シニアプロです。

アソビト プロというより、社長。
太田宜考

ヨッシー 社長。笑。僕初めての就職がここなんですよ。これまではプロ契約でしたから。

アソビト あ、そうか。今までのプロのスノーボーダーは自営業って事ですね?

ヨッシー そう。自営業。で、初入社が自分の会社。笑

アソビト スゲェ。笑

ヨッシー 42才で。だから僕、新入社員なんです。笑

アソビト どうですか?社会人は。

ヨッシー 現役の頃のように危険な事をしてすぐに命を落とす可能性を感じながらではないですが、持っている全てを使う点では同じです。いや、持っている以上ですね。

アソビト その会社の拠点が高山な訳で。20代前半のコメカミチョッパーズ(飛騨の伝説のスノーボードチーム)の時は高山にいたと思うんですけど、その後何処か行かれたんですよね?

ヨッシー 一つの場所で滑るだけでは上手くなる限界があるし、活躍の場であるメディアも来ない。だから一番チャンスのある場所へ出ました。22才ぐらいまではウエチャン(コメカミチョッパーズ、RIDE)とかと高山で滑ってました。で、その後、拠点は京都で、って言っても一年のうち3ヶ月くらいしかオフが無いんですけど。そこから世界中色んなところに滑りに行っていました。

アソビト で、最終的に高山へ戻ってきた。なんで京都ではなく高山なんですか?

ヨッシー 30年近く進んできたキャリアのルーツが飛騨高山です。そして作っていく製品がファッションではなく実用品だからです。京都や東京を拠点とするより飛騨高山で仲間と共に大きな目標へ向かって進む事が重要だと思いました。

アソビト なるほど。この会社で作っている物「UNFUDGE(アンファッジ)」ってどんなブランドなんですか?

ヨッシー UNFUDGE®️ OUTERWEAR(アンファッジアウターウェア)っていうのは、7年位前からやってます。去年独立したんで、これから出てくるアイテムは高山で企画して、高山でテストして作る、高山発信のブランドになります。

アソビト ライダーは?

ヨッシー UNFUDGE®️ OUTERWEARの方は、高山だと僕とMOちゃんと、ヒロキ、ヒノ。うちはライダーって言わずにスタッフ、、、フィールドスタッフとかプロスタッフって言うんです。ライダーだとバイク乗ってるみたいで。笑。で、これとは違うUN®️(ユーエヌ)っていう新しく作ってる方のブランドのプロスタッフには布施忠、藤田一茂、堀井優作、石川敦士、鎌田潤、、、などです。詳しくはこちらで見ていただけます。

アソビト UN®️、そうそうたるメンバーすね。UNFUDGE®️ OUTERWEARとは別なんですか?

ヨッシー 別です。UNFUDGE®️ OUTERWEARはスノーボーダーに向けたブランドです。UN®️は高山から発信するアウトドアブランドを目指します。

アソビト UNって、UNFUDGEの略だと思ってました。

ヨッシー これからはUNFUDGE/UNと変わります。両方とも物はめっちゃ良いです。スタッフも全国の凄い奴らがいて、その子達でもヘビーに使えるような。まだ公表できないですけど(インタビューは7月末)、10月には1発目の広告が出ます。

アソビト 経費、投資も結構かかりそうですね。お金かかりそう、、、

ヨッシー そうですね、その部分は必要です。2〜3年でどうこうじゃなく、10年、20年、30年、40年、50年、、、飛騨高山から生まれてくるものを、大きなブランドと同じように作りあげようって、やってます。ゆくゆくはアウトドアのアイテム全般出していきたい。

アソビト とりあえずの展開としてはアパレルから入って。キャンプの物とかも出るんですか?

ヨッシー ゆくゆくは出したい。今考えているのは山で使える物、川で使える物、湖で使える物。山登り、スキー、スノーボード、釣り、ゴルフ、ボルタリングとか。飛騨高山で使える色んな物出していきたい。

アソビト おぉ、、、お金かかりそうですね、、、、

ヨッシー その部分は必要です。笑。

アソビト 遊びに関係する物全般ですね。事務所入った時、釣り竿とかゴルフ道具とかが見えたので、スノーボードだけじゃ無いんだって思って。つーかスノーボード置いて無いぞ、と。笑

ヨッシー ちゃんと下の部屋に置いてあります。笑。まず、僕達が遊んでその遊びを知らないと提案も企画もできない。本当に使える道具を作る訳ですから、ちょっとやるだけでは何もわからないんです。僕じゃなくても仲間が必要だとなれば話し合い、いいものが出来上がれば製品になる。この一連の仕事がほぼ飛騨高山で行われます。胸を張って遊ぶ仕事です。

アソビト 狙っている客層はあるんですか?

ヨッシー 年齢も絞って無いし、コアな人からライトな人まで幅広く。スタッフは全員その道のコアですけどね。とにかく盛り上げたいですね。若い時みたいにキャッキャ言って遊びたい。

アソビト 時代なのか、僕らが年を取ったから見えて無いのか、そうやって遊んでいる若い子っているのかなって思います。

ヨッシー いると思う。うちのスタッフの一茂(藤田一茂、genten)なんかは熱いっすよ。

アソビト 流葉バンクドスラローム早かった人ですよね。会ってみたいです。高山のスノーボーダーはコアな人多いですよね。

ヨッシー 多いですね。高山の人は高山で始まり、高山で続く。これは熟成された文化です。、それだけ充実した街だと思う。山も、日常も。凄いカッコ良いと思う。

アソビト 今シーズンは高山で何かイベントとかはしますか?

ヨッシー 今シーズンはレッスンをします。昨シーズンは出来なかったんで、今シーズンは出来れば何回かやりたい。多分アルコピアかな。

アソビト 今年は何というか、、、高山にも新しい風というか、何か始まれば面白いですね。

ヨッシー そうですね。飛騨高山からブランドを発信していくので、飛騨高山の人達にまず使っていただきたいです。僕らのフィールドから、全国、世界に向けて発信していくブランドって、飛騨高山では初めてじゃないでしょうか?応援していただけるよう邁進します。

アソビト 市役所とかも絡めて、、、

ヨッシー そうですね、そのように進めていけたら嬉しいです。

アソビト ヨッシーさんの考えや目標って、面白しろそうですよね。僕以外でも誰か「面白しろそーだな」って思った人が応援する手段て何かありますか?

ヨッシー 買って頂ければ。笑

アソビト じゃあ、買います。笑。パイルドライバーとかで買えますか?

ヨッシー もちろん購入していただけます。

アソビト デザインも全部自分でやってるんですか?

ヨッシー デザインは全て、そのほかの仕事ももちろん僕がやっています。僕ができない仕事は仲間に頼らせてもらってます。

アソビト あぁ、それで海外行ってたんですね。それはもう、忙しいですね、、、

ヨッシー 一言でブランドをしていると言っても様々な仕事が沢山ありますし、四六時中頭の中はいっぱいです。でもなにより僕のやりたい事なので問題ありません。

アソビト オフが無いってやつですね。

ヨッシー 9月10月になってくると、、、ゴルフも行きたいけど、クラブ磨くしか出来ない。笑

アソビト 無駄にピカピカになるっていう。笑。では、何か他に言いたい事、伝えたい事ってありますか?

ヨッシー 言いたい事、、、さしでがましいというか。言いたい事、あるんですけど、言わない。僕は生まれは京都ですが、15才の頃から通い住み続けたここ飛騨高山は第二の故郷です。自分では高山人だと思ってるんですけど、そこはちょっと違うんだよって自分に言い聞かせています。調子乗ってんなよって言い聞かせてます。

アソビト 自分を戒めるというか。

ヨッシー 思ってる事はたくさんあるんですけど、言わない。

アソビト 酔っ払っても言わない?

ヨッシー それがマルちゃん(m_r_k_zフォトグラファー)だったり、ヒノだったら言うかもしれない。笑

アソビト 笑。マルくんの林業なんかも、UNに上手い事絡んできそうですよね。

ヨッシー マルちゃんには写真ずっと撮ってもらってるし、これからも撮って欲しいと思うし。それに彼の仕事(普段は林業)してる時にも使える物も作りたいと思っています。

アソビト カッコ良いですよね、木こり。

ヨッシー カッコ良い。危険だし過酷だし、そういう仕事のユニフォームなんかもつくりたい。そういうのが増えてきたら嬉しいですね。

アソビト カッコ良い、使える作業服ってあんまり無いんで、あったら嬉しいですね。

ヨッシー きちんと機能を持った道具を作って行きたい。

アソビト 飛騨高山のそういう仕事とマッチしていくと面白そうですよね。新しいし、面白そう。凄く金かかりそうですけど。

ヨッシー その部分は必要です。笑

アソビト 笑。最初出ていくばっかですよね。ブランド確立するまでに時間がかかるし。寝る暇無いですね。

ヨッシー 寝てますよ。笑。寝るよりも、ちょっと早く起きて深谷ダムに釣り行ったり。おしっこしたくなって早くに起きたり。

アソビト 結構釣り好きも多いですよね。僕もフライだけ買って見たんですけど。釣れる気が全くしないですけど。笑

ヨッシー 仲間のさやかちゃん(岩本さやか、山岳ガイド)もルアーで結構釣ってるみたい。釣れた写真送ってくれたりしますが、ムーーーってなります。

アソビト 笑。そうか、服で色々繋がりますね。

ヨッシー 高山って土地柄、色んな事している人が多いですね。

アソビト 服だったら、その色んな事してる人が一直線で繋がれますね。

ヨッシー 例えばフリースだと、大手ブランドを着ている人達がほとんどですが、みなさんに弊社のブランドを着ていただきブランドを通して繋がれたら嬉しいですね。

アソビト 自分達で着て、一緒にブランド作りあげてる感じにもなるし、良いですよね。

ヨッシー 冬になれば山で会う、春になれば川で会う、夏になれば、、、。一年を通して一緒に作り上げていきたいですね。みなさんからいろんな意見も欲しいです。

アソビト なんか、今回のインタビューでイメージというか、やりたい事が伝わってきました。できる事もあるようなのでお手伝いさせて頂きます。まずはフリース買わせていただく方向で、、、笑

ヨッシー 笑。良いものですから。お高くもないので是非お願いします!

アソビト ユニクロよりは?

ヨッシー 僕たちは過酷な状況で使うことが前提なので高いです。笑。

アソビト 物を見るのが楽しみです。色んな人に知ってもらいたいですね。

ヨッシー スノーボード専門誌のDIGGIN' MAGAZINE 10月売り号から広告が始まります。Instagramでは@unfudge_officialで、facebookでも@unfudgeで情報発信します。もちろんプロスタッフたちも発信していきます。

アソビト スノーボーダーのビックネーム揃ってますよね。

ヨッシー FISHINGではROMANMADEの武山俊典、SURFではビッグウェーバーの金田輝士、ARTISTでは世界中で活躍する松山智一プロスタッフになります。楽しみにしてください。

アソビト 僕の頭の中ではマル君でイメージが再生されてます。秋に木を切った同じ場所で、冬スノーボードしてる。同じ服で。

ヨッシー カッコ良いですよね。その人それぞれの生活に馴染むような物です。そして、飛騨高山での遊びのようにタフな状況でも使えるっていう品質で作っています。

アソビト 服の本来あるべき姿ですよね。その土地の生活に根付いて、その土地で使えるっていう。

ヨッシー それが大切です。飛騨高山で問題なく使用できる製品はどこでも使用できます。僕はその製品を使い、いろんなフィールドで遊びます。仕事ですから。笑。

アソビト 笑。楽しみにしております。今日はありがとうございました。

ヨッシー ありがとうございました。








飛騨高山で、新しい何かが始まりそうなお話しでした。

2017/10/17現在、一緒に働いてくれるスタッフの募集もしているようです。気になる方は下記に直接お問い合わせ下さい。
0577-37-0234
または
ota@unfudge.jp

実際に正面に座って話を聞いてわかったんですけど、さすがにプロのスポーツ選手だけあって、体が分厚い!

ゆったりと話しをされる方なんですけど、やっぱり熱量が違いますね。

命がけのスポーツやってればそりゃ人としての厚みもでるわなぁ、なんて思いました。

最後まで読んでくれたみなさん、まずはUNのフリースからチェックしてみてください。笑




という感じで、また何か面白い事みつけたら次の記事書きます!またお会いしましょう!












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